よく日本は「資源のない国」というイメージをなんとなく持たれているかと思いますが、この「資源」とは何を指しているのでしょうか?
エネルギーの分野での「資源」とは、主に石油や天然ガスなどの「化石燃料」を指しているのかと思います。
日本の化石燃料の自給率は6%程度と言われていますので、94%は他国からの輸入に頼っているのが現状です。
確かにエネルギー資源は乏しい国ということになりますね。
しかし化石燃料は現代の日本では経済活動や日常生活に欠かせないエネルギーですが、採掘から精製して使用した後までの環境への負荷、そしていずれ枯渇することを考えれば、持続可能な自然エネルギーへの転換は必然のように思います。
日本は自然エネルギーの資源もない国なのでしょうか?
ペレットストーブや薪ストーブの燃料はもちろん自然エネルギーの「木」です。日本は国土の7割近く(68.4%)が森林という世界でも有数の森林大国なのです。
(OECD加盟国中3位)森林資源や木材は「建築材」としてのイメージが強いかと思いますが、日本でも1950年代までは、木の出荷量は薪や炭などのほうが建築材より多かったというデータもあり、「林業はエネルギー産業」という見かたもできます。
現在は日本各地で林業の衰退が進み、山が荒れている状況ですので課題は多くありますが、木質エネルギーを再活用することは、日本のエネルギー問題と自然環境問題を解決する可能性があります。
余談ですが、森林資源以外にも日本は
- 地熱資源(世界第3位)
- 海岸線の長さ(世界第6位)
など、実は日本はエネルギーに変換できる資源は豊富にある国なのです。